ニコン OPTIPHOT、OPTIPHOT2用LED照明装置













ニコン OPTIPHOT用3WLED照明装置です。

琉球大学の泉水様のご協力によりNikon OptiphotoのLED照明装置を開発しました。

以前より計画しておりましたがなかなか開発が進まなかったのですが、一気に開発が進みました。

まず取り付けのための分解からです。
当方のLED照明装置は穴を開けたり切断したり元の装置を加工しません。
分解はしますが元に戻せます。
このタイプはランプソケットを固定金具として利用します。回路がショートした状態で使うため絶対にAC電源をつないではいけません。
ランプハウスの元のコードは本体につながない様にして下さい。
又、安全のため
(重要)ACコードを本体から外します。

ランプハウスを外し、ランプ部を抜きます。


ランプ部の付いていた側面の4本のビスを外すとプラスチックの枠が外れます。


中に遮熱兼、遮光のブロックがありますが、ランプハウスの底に取付ビスがありますのでそれを外します。


取り外した遮熱ブロックはビスと共に保管しておいて下さい。
分解はここまでです。


外しておいたランプ部のハロゲンランプを抜きます。


ランプは直接手で触らず、保管するビニール袋などでつかんで外します。


付属パーツの中の電線押さえを使います。



ソケットを取り付けているビスのうち内側の1本をはずします。
このビスは使いませんのでビニール袋に入れて保存します。


付属パーツのM3x10のビスを使い金具を取り付けておきます。
ソケットはこの状態で使用します。


LEDユニットの足をソケットに差込みます。



コードに保護用ゴムを取り付けます。ゴムに切込みがあるのでそこからコードにはめ込みます。


金具に横から差し込みます。


しっかり差込みコードが緩まない様金具を締め込みます。


LED照明装置に付属の遮光ブロックを取りつけます。LEDは低温なので遮熱板はいりません。


LED照明装置に付属のビスナットで取り付けます。上の図に見える切欠き部はコードを通すスペースです。


LEDユニットのコードを差込み穴を通し切欠き部を通して外部へ通します。


ランプハウスの中心にLEDランプが来るよう微調整します。
左右はランプ左右芯出しネジで行ないます。
上下はLEDを直接動かします。ソケットに差込まれているだけですので動きます。




新しいセッティング方法

ランプハウスをあけます。


LEDを仮止めして確認します。


LEDを外してケースの中に入れます。


遮光板を取り付けケーブル押えも同時に固定します。




LEDを取り付けて組み立てます。
















ランプの前後調整。
現在は付属しません。

最初に調整用の焦点板を作ります。

付属品の中のボール紙とトレーシングペーパーを使います。

トレーシングペーパーに54mm幅の平行線を引きます。
それを折り曲げます。

丸くつないだボール紙に貼り付けます。

次に、調整前に標本を検鏡しステージ位置を決めます。このステージ位置決めは重要です、必ず行ってください。

ニコンのオプチフォトは元々ランプ心出しが出来るようフィルターの拡散板が外れますのでこれを外します。
接眼レンズ、対物レンズ、コンデンサーを外します。視野絞りをいっぱいまで開きます。
LEDランプを点灯しコントローラの照度を絞り、接眼レンズを外した鏡筒からのぞくとLEDが見えます。
いっぱいまで照度を絞ってもまぶしい場合はNDフィルターで減光してください。


真ん中に白く見えるのがLEDです。

偏心していましたらLEDランプの上下左右の心出しをします。
前後心出しには先ほど作った専用の焦点板をを使って前後の心出しをします。



コンデンサーキャリアーに焦点板を乗せてコンデンサー上下動ハンドルを回してキャリアーを一番上まで上げます。
コンデンサーの開口絞りの位置にトレーシングペーパーがセットされます。
ライトを点灯すると焦点板にLED発光部が見えます。


ランプボックスを前後し焦点板にLEDがはっきり見えるところに合わせます。



以上でランプ心出しは終わりです。



実測の温度と照度について。

温度上昇

室温25度LED電流705mA放熱器上部にて

      5分   47度
     10分   53度
     15分   56度
     20分   57度
     25分   57度
     30分   57度

     20分ぐらいで57度となり、それ以上は上昇しませんでした。

照度

ハロゲンランプ

   拡散板のみ
            調光ダイヤル 12V 60,200Lux
            調光ダイヤル  6V  7,000Lux


   色温度変換フィルター + 拡散板
            調光ダイヤル 12V 27,500Lux
            調光ダイヤル  6V  2,900Lux

LED

   拡散板のみ(色温度変換フィルターは不要)

            700mAにて      21,200Lux

    3Wでも十分な照度があります。



ニコン OPTIPHOT、OPTIPHOT2用6WLED照明装置

3Wに比べ照度を50%アップした6WLEDも作製しました。

このタイプはランプソケットを固定金具として利用します。回路がショートした状態で使うため絶対にAC電源をつないではいけません。
ランプハウスの元のコードは本体につながない様にして下さい。
又、安全のため
(重要)ACコードを本体から外します。

左の小さい方が3W、右の大きい方が6Wです。
6Wはこのサイズ以上の放熱器が必須です。


3Wの場合と同じようにコード押さえを取り付けてから行います。


保護用ゴムを取り付けます。



LEDへの配線は上下に分離している場合もあります。


コードをしっかり固定します。


ランプハウスにセットした状態。

OPTIPHOT2用のLEDユニット取り付けです

遮熱板を外します。


LEDユニットをランプソケットに差込、金具で固定します。




ランプの心出し


3Wの場合と同じ様に、照度を絞り鏡筒からのぞくと上の写真の様にLEDの発光部が見えます。

こちらも専用焦点板により焦点をあわせます。

ランプボックスを前後し焦点板の画像がはっきり見えるところに合わせます。
3Wの場合と同じ要領です。
上下左右そして前後を調整します。
以上でランプ心出しは終わりです。



実測の温度と照度について。

温度上昇

室温25度LED電流640mA放熱器上部にて

      5分   65度
     10分   72度
     15分   76度
     20分   77度
     25分   77度
     30分   77度

     20分ぐらいで77度となり、それ以上は上昇しませんでした。
熱伝対の取り付けをテープで押さえていますので実際はもう少し低下すると思われます。

照度

ハロゲンランプ

   拡散板のみ
            調光ダイヤル 12V 60,200Lux
            調光ダイヤル  6V  7,000Lux


   色温度変換フィルター + 拡散板
            調光ダイヤル 12V 27,500Lux
            調光ダイヤル  6V  2,900Lux

LED

   拡散板のみ(色温度変換フィルターは不要)

            635mAにて      31,200Lux


    十分な照度があります。






フィルターカセットの無い方へ


フィルターカセットを持っておられない場合、拡散板が無いと照度にむらが出ますので
最低でも拡散板が必要です。


上の写真はオプチフォトのフィルターカセットです。
今回は簡易的なカバーと拡散板のセットを販売します。


拡散板は特注のガラス製です。真鍮製カバーとセットです。


真鍮製カバーを取り付けた状態。



フィルターカセット  真鍮製カバー、拡散板セット 価格未定








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