ポータブルミキサーの製作
再検討したミキサーについて説明します。
主な変更回路は次の通り
マイクプリアンプ
マイク用プリアンプは専用ICを使っていましたが、トランジスタで十分機能するので2SC1815GR1石で代用します。増幅度は46dBほどあります。
また、MICとLINEの切替は入力トランスとプリアンプの間にT型アッテネータを入れて調整しました。
VUメーター
ラジケータを使う場合直流動作となるので最終メーターアンプの前にゲルマニュウムダイオードを入れます。
通常はショートさせて交流動作させますが、ラジケータの場合はショートしている部分をカットしてダイオードを有効にします。
手持ちのメーターをテストしました。
左端は以前から持っていたもので詳細不明0VUに校正可能、動作OKでした。
真ん中はヤフオクにて入手した45mmVUで交流動作します。動作OK。
右は某ショップにて入手した直流メーター若干感度悪いです。今回の回路向きではありません。
一番良かったのは左の詳細不明のラジケーターでした。
もちろん正規のVUメーターが一番良いことは言うまでもありませんが。
ファンタム電源
12V電源にて使えるとファンタム電源を250mmAから20mmAへ大きく節電できます。6Wのレギュレーターから取ればほとんど負荷となりません。(6Wのレギュレーターは負荷がなくても6W消費します。)
15Vから電圧を下げた分を倍圧整流にて保障します。
実験で6倍圧から8倍圧に変更することでOKでした。プリントパターンをかなり変更しました。
1kHzオッシレータのオペアンプをTL082CPからNJM2114DDに変更して、
半導体はトランジスタ2SC1518GR、2SK30A、の2種類
オペアンプNJM2114DDに統一、
インバータIC、CD4049UBEの計4種類にします。
ダイオードは1N4148,1N60の2種類です。
周波数特性
周波数特性は20Hz〜18kHzまでほとんどフラットで問題ないと思います。
コンピュータの測定回路の特性は
まったく問題ありません。
歪率
歪率0.148%と出ましたのでまずまずと思われます。
また、コンピュータの測定回路の特性は
となっており測定回路自体の歪率が0.142%ありますのでアンプ特性は非常に良いのかもしれません。
前回もそうでしたが、この回路自体は特性が良いのですが、実際にケースに組み込むとスイッチへのケーブルでの回路引き回しがあるので、特性に影響が出ます。
今回MIC、LINEの切替も簡単にしましたので引き回しも少なくなり特性への影響も少なくなる予定です。この辺りの配線は今後の問題点です。
大変申し訳ありませんがコンピュータの設定に誤りがあり特性がおかしいです。
再度測定します。100Hz以下はフラットになりません。
もう一度マイクプリアンプをテストします。再度テスト用回路を組み上げて試験します。その上で特性試験をします。
プリアンプを2種類テストしました。
まず、ベース特性です。
第1回路
特性は良いのですが、入力電圧が1mV以下はちょっと苦しい様です。
第二回路
周波数特性、歪率、共に良いようです。入力電圧も0.1mV、OKです。
増幅度46dB程あります。
第三回路
低域ブースト回路を入れてみました。周波数特性は100Hz辺りをピークに持ち上がりましたが、増幅度が42dBに下がりました。また歪率も大きくなりました。
止めておいた方がよさそうです。
マイクプリ用のICの代替品は第二回路を使う事とします。
低域は無理に広げずほどほどで良いと思います。
あれこれ回路修正をしましたのでもう1度基板を作成中です。
また新たに作成報告をアップします。
今回もマイクICを使用します。
主な仕様は前回どおりですが、
1.入力部 3CH
インピーダンス10kΩ
入力レベル マイク -60dB
ライン 0dB
2.出力部 2CH
インピーダンス600Ω
出力レベル +4dB
-60dB
3.ファンタム電源
48V X 3CH
4.モニターフォーン
L+R、L、L/R、R 4ポジションセレクター
5.VUメーター
L、L+R、R 3ポジションセレクター
6、オッシレータ
1kHz 0VU=+4dB
7、電源
+12V(9V〜18V) DC-DCインバーター±12V 1基
280mA(ファンタム電源作動時)
入力レベル切替はアッテネータ切替式
ファンタム電源はオンボードで、シールドする必要があります。
基板とR、C、ソケット類をセットで頒布の予定です。
準備出来次第ヤフーオークションの分類、基板で出品します。
基板を5セット出品しました。1セット6980円です。小物部品280点付です。
部品セットは5980円に値下げしました。基板のみは3980円です。
今日は一旦ここまでです。
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